ディズニー英語システムリニューアルの歴史~トークアロングとQ&Aカード編~
今回は「トークアロングとQ&Aカード編」のリニューアルの歴史について解説いたします。
ディズニー英語システム(DWE)を中古購入する際や、「持っている教材が何年製のものかわからない」時のご参考になりますと幸いです。
シングアロング編とストレートプレイ編はこちらからご覧いただけます。
https://www.dwe-kaitori.com/blog/singalonghistory/
https://www.dwe-kaitori.com/blog/straightplayhistory/
ディズニー英会話ってなに?
ディズニー英語システム(DWE)は、ディズニーキャラクターの出てくる英語教材です。
幼児英語教材というと、サンリオイングリッシュやミライコなどが有名ですが、色々ある中でもDWEは40年以上のロングセラー教材として長く愛用されてきたという歴史があり、幼児英語教材の中でもトップクラスの人気を誇ります。
中でも、「トークアロング」は、英語を話す楽しさを体験できる教材として人気があります。
そして、トークアロングの発展版の「Q&Aカード(クエスチョンアンドアンサーカード)」は、テーマにそった色々な質問に楽しみながら答えるというゲーム感覚のプログラムです。
リニューアルについて
ディズニー英会話は定期的にリニューアルされています。
トークアロングも、発売当時から何回もリニューアルされており、発売年数によって内容が異なるので、中古で購入する際は注意しなければなりません。
学習内容の変更はほぼありませんが、カードは当初から今までずっと510枚、カードに記載のある単語にも冠詞が付いたり、文章の内容が多少変更されたりと、細かな変化があります(内容はほぼ変わりません)。
「クエスチョンアンドアンサーカード」は2008年に追加され、これまでに1回だけリニューアルされています。
トークアロングのリニューアルの歴史
1.1980年
トークアロングカードが登場した年です。トークアロングは、メインプログラムの次に発売されました。
トークアロングは、カードを機械に通すと対応するフレーズが再生されるという仕組みになっています。
メインプログラムのカセットテープを聞くためのカセットテープの再生機械もついていました。
これらのことから、DWEは初期の段階からインプットとアウトプットの両方を重視した教材だったことがわかります。
子供が自主性をもって学ぶことができ、楽しさを感じられる、当時としては大変画期的な幼児英語教材でした。
2.1990年前後のリニューアル
1990年前後に、プレイメイトのデザインが変わっています。
ボタンを押すと自動でカードが逆戻りする機能(この当時だけの期間限定の機能)もあり、より楽しく学習ができるようになりました。このリニューアルの際、カセットテープの再生機能はなくなっています。
3.1993年前後のリニューアル
1993年前後のリニューアルにより、現在のプレイメイトのデザインに近い形に変わりました。このリニューアルの際、軽量化もされています。
カードも丈夫になりました。紙にビニールのコーティングがされ、多少の汚れは拭けば取れるようになりました。音量調整が2段階調整に変わったのも特徴の一つです。
4.2000年前後のリニューアル
2000年前後のリニューアルでは、音量調整が無段階となっています。
微妙な音の調整が可能になり、より精密に調整可能になりました。
カードのデザインも若干色鮮やかになっています。
5.2002年のリニューアル
2002年、カードの読み取り方法が大きく変わりました。
それまでは磁気テープを読み取るスタイルでしたが、2002年のリニューアルでは、バーコードを読み取るスタイルに変わり、音声が画期的にクリアになりました。
磁気テープの場合、プレイメイトのカードを送るローラーの調子によってカードの流れるスピードが異なります。それにより、発声のスピードも機械の使用感によって異なっていました。
バーコードタイプにリニューアルされたことによりその課題が解決し、機械やカードの調子に影響されず同じ発音、同じスピードで発声されるようになりました。
また、このころから外付けのマイクも付属するようになっています。
自分の声をマイク越しに録音できる、子供がより楽しく学習できる機能が追加されました。
6.2006年のリニューアル
2006年のリニューアルでは、カードが両面使用になりました。
絵のタッチも陰影が付き、より立体的なタッチのイラストに進化しています。
カードの表面には従来と同じ内容が収録されており、裏面には質問などが収録されています。
センテンスが大幅にアップしたリニューアルとなりました。
収録内容が全て記載されたガイドブックと、カードを分別するインデックスも付属するようになり、より便利になりました。
インデックスが追加されたことで、カードの収納箱に少し高さが増しています。
7.2006年のリニューアル
2006年のリニューアルでは、カード収納箱のデザインが変わりました。
8.2013年のリニューアル
2013年のリニューアルでは、クエスチョンアンドアンサーカードとトークアロングカードが1枚のメモリーカードで使えるようになりました。
9.2019年のリニューアル
「プレイメイト」の名前が「プレイメイトエアー」に変わりました。
2019年以前は、アダプターもしくは乾電池を使って動かしていましたが、充電式になり使いやすさがアップしています。
(乾電池で使うときは単2を4つ入れていたので、使用時は結構重かったです)
バーコードとSDカードを使って再生や録音をしていた形式から、カードの細かい印をプレイメイトに入っているカメラが読み取る方式に変わっています。
2019年以前は、カードをプレイメイトに対してまっすぐ通さないと発音しなかったのですが、かなり適当に通しても発音してくれるようになりました。
小さなお子さんにもより使いやすく、一人で楽しく学べるように変わったのが嬉しい変化でした。
そして、カードのデザインと内容も変化しました。
新しくディズニーキャラクター登場するようになり、より魅力的になっています
冠詞が付いた、という点もポイントです(冠詞は「book」が「a book」になる等の変化です)。
単語の内容は数枚に変化がありましたが、ほぼ変わりません。
録音データは本体に入り、パソコンに落とすことで保存や削除をすることができます。
以前、DWEの録音データは50枚までなど、カード枚数に上限がありました。
しかし2019年のリニューアルで510枚全ての録音データを残せるようになりました。
なおかつ、裏面カード、表面カードの両方で録音ができ、ボタン一つで録音した音声を再生できるようになっています。
「録音した自分の声を聞く」というのは子供にとってとても楽しいことのようです。
表面も録音できるようになって喜んでいるお子さんも多いようでした。
Q&A(クエスチョンアンドアンサーカード)のリニューアルの歴史
1.2008年
新たな教材としてQ&Aが登場しました。
質問に対して回答を考えることで、英語でのやり取りを学ぶことができるようになりました。
2500以上のフレーズが収録されているボリュームのある教材です。
2.2013年のリニューアル
Q&Aカード専用のメモリーカードがなくなり、トークアロングカードのメモリーカードと一本化されました。
2023年のリニューアルでは、カード内容の変更はありませんでした。
3.2019年のリニューアル
プレイメイトエアー対応に変わり、バーコードがなくなりました。
2019年のリニューアルは、カードの中に出てくるミッキーの車の色が黄色から赤色に変わったというわずかな変化がありました。
お子さんの目を引く、誘目性の高い色にしよう、といったことからの変化だったのかもしれません。
トークアロングの年代判別方法
中古のトークアロングを購入した際、その教材が何年製のものかを判断するためのポイントをいくつかご紹介します。
1993年以前 プレイメイトの形が四角形
1993~2000年 プレイメイトの音量調整ボタンが2つ
2000~2002年 プレイメイトの音量調整ボタンが1つ且つ、トークアロングカードの読み取りが磁気タイプ
2002~2006年 トークアロングカードの読み取りがバーコード(片面のみ)
2006~2019年 トークアロングカードの読み取りがバーコードで両面使用可能
2019年以降 プレイメイトエアー
クエスチョンアンドアンサーカードの年代判別方法
2008~2013年 トークアロングカード用のメモリーカードが♯004且つ、♯006のQ&Aカード専用のメモリーカードが付属する
2013~2019年 メモリーカードが♯005
2019年以降 Q&Aカードにバーコードがない
まとめ
トークアロングは、子供が自発的に英語を話す楽しさを学べる教材です。
ディズニー英語システムの中でも重要度が高く、中古市場でも人気があります。
トークアロングに限らずDWEの教材は、リニューアルを重ねることで、より使いやすく、より楽しく、より効率的に進化してきました。
リニューアルの歴史を知ると、変化の特徴が分かり、欲しい機能が明確になります。
ぜひ、中古購入する際の参考の一つにしてみてください。
もっと詳しく知りたいという方はこちらのサイトがオススメです。さらに詳しく変化の内容が分かりますよ!
https://www.dwe-dwe.biz/
次回は、メインプログラムのリニューアルの歴史を解説していきますので、お楽しみに!